胸腔ドレナージとしてのシリコンドレーン(blake drain)の使用経験とその後の検証

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タイトル別名
  • The experience of use silicon drain(blake drain)as a chest drainage and the later verification

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当院では,胸腔ドレナージとしてシリコンドレーン(blake drain)を使用している.当院におけるシリコンドレーンの使用経験について痛みを中心に検証する.今回,2004年6月から2006年9月までのシリコンドレーンを使用した187症例の検証を行う.対象疾患は肺癌:92例,気胸:49例,その他:46例であり,術式は肺葉切除術:72例,肺部分切除 術:52例,肺切除なし:63例であった.シリコンドレーンは第2もしくは第3肋間より挿入し,肺尖から背側を経由し横隔膜付近に留置した.留置中の痛みについて,軽度から中等度と重度に分類した.結果として術式では,ドレーン痛に関して差はなかった.重度の疼痛は,1割程度に認められ,肺の拡張が良好な症例であり,ドレーンを抜去することで軽快した.このことから重度の痛みは,ドレーンによる胸膜の刺激による疼痛と考えられ,ドレーン抜去の適応と考えられた.

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