手術野被覆ドレープの改善

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  • Improvement of the Covering Cloth for Operation

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抄録

われわれが考案した手術野被覆ドレープを紹介する。ドレープは210×320cm大の防水布で、中心よりやや頭側に10×15cmの穴を開けた。穴の周囲には吸水加工も施し、裏面は皮膚に粘着固定できる構造とした。使用法は、まず手術台の頭側にカーテン架を、足側に器械盤台を固定する。皮膚消毒後、折り畳んだドレープの裏面を体の上に置く。付着防止用の紙を剥がして皮膚に貼り付け、ドレープを広げて体全体を覆う。次に器械盤台の四隅およびカーテン架の両端を、圧布鉗子で固定する。最後に左右両側の頭側および足側のドレープを引き寄せ、圧布鉗子で固定してポケットを作成する。単純な1枚の布なため、在庫管理が容易で価格が安く操作が簡便である。また胸部から下腹部までのほぼ全ての手術に対応できる。さらに左右のポケットは手術台からの器械落下を防止すると共に、電気メスやガーゼなども留置できる。

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