救急外来における薬剤中毒患者へのトライエージDOA検査の使用状況と有用性の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- The efficiency of Triage DOA in the diagnosis of acute poisoning patients in emergency room
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説明
当センター救急外来において、薬剤中毒が疑われた172名に対してトライエージ(トライエージ)、及び、その他の簡易迅速分析キット(有機リン検出キット、アセトアミノフェン検出キット)、HPLC、TREX、を用いて薬物検出検査を実施した。その施行状況を分析し、有用性について検討した。HPLC、TREXは施行頻度が減少しているが、トライエージは167名の多数において、確定診断や除外診断に用いられていた。トライエージ結果が陽性となったのは106名、陰性は61名であった。陽性検体からは、のべ203の物質が検出された。トライエージにて検出可能物質で、診察時に推定した薬剤と実際に検出された結果との合致率は89%であった。トライエージは、該当薬剤は少ないが実際の薬剤過量服用患者の初期診療には十分有用であり、操作が簡便、測定時間が短い、安価である、など、スクリーニング検査としての長所を持っており、救急診療での中毒患者の診療、中毒物質の確定には有用であった。
収録刊行物
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- 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌
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日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 31 17-23, 2014-03-01
日本赤十字社和歌山医療センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813000619776
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- NII論文ID
- 120005643376
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- ISSN
- 13419927
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
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