レジオネラ属菌に対するグレープフルーツ種子抽出物の抗菌作用

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タイトル別名
  • Antibacterial Activities of Grapefruit (Citrus paradisi) Seed Extract against Legionella pneumophila from Whirlpool Bath Waters
  • レジオネラゾクキン ニ タイスル グレープフルーツ シュシ チュウシュツブツ ノ コウキン サヨウ

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説明

レジオネラ属菌の除去を目的として,塩素系薬剤に替わる天然抗菌剤の検索を行うため,グレープフルーツ種子抽出物(GSE)について,L. pneumophilaに対する抗菌効果を検討したところ,以下の成績が得られた。1. L. pneumophilaに対するGSEの抗菌活性試験を行ったところ,供試した25菌株は17～25mmの範囲に明瞭な阻止円の形成を示し,平均値は20.8mmであった。2. L. pneumophilaに対するGSEのMIC値を測定したところ,範囲は97.7mg/lから390.6mg/lを示し,MIC_<90>は390.6mg/lであった。3. L. pneumophilaに対するGSEのMBC値を測定したところ,範囲は接触時間1分,10分,60分で12,500～50,000mg/l,1,563～6,250mg/l,781.3～3,125mg/lを示し,MBC_<90>は1分,10分,60分で,それぞれ50,000mg/l,6,250mg/l,3,125mg/lであった。4. 40℃に保温したpH7.0とpH9.0のリン酸緩衝液およびpH7.0のリン酸緩衝液に生薬を添加した溶液中にGSE100mg/lおよび1,000mg/lを含む溶液を用いて標準株と浴槽水由来株に対するGSEの殺菌効果を検討したところ,いずれの条件でも菌接種後1分以内で99.99%が殺菌された。以上のことから,GSEはL. pneumophilaに対して抗菌活性や殺菌効果を示すことが明らかとなった。

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