ロールシャッハテストの警戒心過剰指標と統合型HTPの関連について

書誌事項

タイトル別名
  • The association between the Rorschach Hypervigilance Index and the synthetic house tee-tree-person drawings
  • ロールシャッハ テスト ノ ケイカイシン カジョウ シヒョウ ト トウゴウガタ HTP ノ カンレン ニ ツイテ

この論文をさがす

説明

臨床心理アセスメントの実践の中で、複数の心理検査を組み合わせて実施するテストバッテリーが重視される。包括システムによるロールシャッハテストの警戒心過剰指標と、統合型HTPの描画特徴との関連を調べることが、本研究の目的であった。精神病院での43名の患者を調査対象とし、統合型HTPの統合性や遠近感などの評定項目について、警戒心過剰指標が陽性か陰性かによる人数差を、χ2検定により検討した。その結果、ロールシャッハテストの警戒心過剰指標が陽性である対象者ほど、統合型HTPで羅列的な描写は少なく、遠近感や奥行きを表現しながら、全体を統合して絵を描く傾向が表れた。不安定な愛着関係から、周囲に対する警戒心や疑い深さが増し、自分と他者との関係を意識しすぎることが、統合型HTPの描画特徴に反映されていると考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050282813217253760
  • NII論文ID
    120006419426
  • ISSN
    02852454
  • Web Site
    https://bunkyo.repo.nii.ac.jp/records/3008
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ