ロールシャッハテストの警戒心過剰指標と統合型HTPの関連について
書誌事項
- タイトル別名
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- The association between the Rorschach Hypervigilance Index and the synthetic house tee-tree-person drawings
- ロールシャッハ テスト ノ ケイカイシン カジョウ シヒョウ ト トウゴウガタ HTP ノ カンレン ニ ツイテ
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説明
臨床心理アセスメントの実践の中で、複数の心理検査を組み合わせて実施するテストバッテリーが重視される。包括システムによるロールシャッハテストの警戒心過剰指標と、統合型HTPの描画特徴との関連を調べることが、本研究の目的であった。精神病院での43名の患者を調査対象とし、統合型HTPの統合性や遠近感などの評定項目について、警戒心過剰指標が陽性か陰性かによる人数差を、χ2検定により検討した。その結果、ロールシャッハテストの警戒心過剰指標が陽性である対象者ほど、統合型HTPで羅列的な描写は少なく、遠近感や奥行きを表現しながら、全体を統合して絵を描く傾向が表れた。不安定な愛着関係から、周囲に対する警戒心や疑い深さが増し、自分と他者との関係を意識しすぎることが、統合型HTPの描画特徴に反映されていると考えられた。
収録刊行物
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- 生活科学研究
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生活科学研究 37 89-95, 2015-03-01
文教大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813217253760
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- NII論文ID
- 120006419426
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- ISSN
- 02852454
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles