コウルリッジの書斎劇 : 『悔恨』

書誌事項

タイトル別名
  • コウルリッジ ノ ショサイ ゲキ : 『カイコン』
  • Coleridge's Closet Drama : Remorse

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説明

本論の目的は、コウルリッジが劇詩『悔恨』において、ロマン派的想像力の理想として展開する「時と場所を制御する想像力」がいかなるものであるか、また劇的幻想を実現するために時と場所を制御する想像力をいかに重要視しているかを示すことである。『悔恨』にみられる想像力は「精神の空間」と「常に漂うイメージ」の二種類がある。これらのイメージはその性質上、舞台でのパフォーマンスに不向きであり上演時に削除されたが、コウルリッジは書籍版の『悔恨』を作成するにあたり削除されたイメージの多くを再挿入している。このことはコウルリッジが時と場所を制御する想像力を重要視している証拠となるだろう。

収録刊行物

  • 自然・人間・社会

    自然・人間・社会 66 1-12, 2019-01

    関東学院大学経済学部・経営学部教養学会

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