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- ケイザイガク ヒハン ヨウコウ ニオケル シホン チクセキロン ニツイテ
- On Accumulation of Capital in Grundrisse
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『経済学批判要綱』「資本一般」には資本蓄積論は含まれていないとする所説に対して,『要綱』での資本蓄積論は,「諸資本の蓄積」の論点だけでなく,「資本一般」次元でも「先行的」=「本源的蓄積」論として構想され,それに基づく「剰余資本」の考察を通じて,「どのように剰余価値から資本が生じるか」との『資本論』第一部第7篇第22章の問題が,「資本は賃労働を生産する」の論述を通じて,第21章の「資本関係の再生産」の問題が解明されようとしていることを明らかにした。それを前提とする「歴史的」な「本源的蓄積」の論述によって,第24章の「資本制的蓄積に先行する『本源的』蓄積」の解明に進んでおり,さらに,蓄積と労働者の「窮乏」の関連や,「剰余資本」と対にした「剰余人口」の論述により,第23章の「資本制的蓄積の一般的法則」についても基本的論点は把握されていることも示した。そして,『要綱』蓄積論は,資本の循環運動視点に立脚しているが,資本循環論の一部を構成するものではなく,資本蓄積論の原型であると主張した。
Journal
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- 経済系 : 関東学院大学経済経営学会研究論集
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経済系 : 関東学院大学経済経営学会研究論集 276 95-123, 2019-03
関東学院大学経済経営学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813397171840
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- NII Article ID
- 120006629646
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- NII Book ID
- AN00302437
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- ISSN
- 02870924
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- NDL BIB ID
- 029604410
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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