タマネギのミトコンドリアゲノムに関する研究

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  • Research of onion mitochondrial genome

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抄録

タマネギ(Allium cepa)には複数の細胞質型があり、それらの中には細胞質雄性不稔を引き起こす、CMS-S型細胞質がある。本研究では、次世代シークエンシングを用いてCMS-S型細胞質を保有するタマネギ「もみじ3号」のミトコンドリアゲノムを決定し、そのゲノム構造は3つのサークルとして存在することを示した。我々は更に、雄性不稔を引き起こさない、Normal型細胞質のミトコンドリアゲノムも決定し、遺伝子コード領域についてCMS-S型との比較を行った。その結果、cox1、cox3、nad6でフレームシフトを伴う大きな違いが見られた。上記の遺伝子についてWestern Blottingを行ったところ、COXIではNormal型とCMS-S型との間で翻訳産物にサイズの差が見られ、またNAD6は翻訳産物の量に差が生じている可能性が示唆された。

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