Cultural Differences in Self-Enhancing Tendencies and Their Implications for Interpersonal Accounts

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  • 研究ノート:自己高揚傾向の文化差とその対人弁明行動への示唆

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抄録

type:論文

Taylor&Brown(1988)は,自己高揚傾向(自尊感情を高く維持する傾向)を(1)非現実的なまでに自己を肯定的に捉えること,(2)統制に関する幻想,(3)非現実的な楽観主義に分類し,これらが精神的健康の維持に必要だと論じたが,西洋では当然視されているこの自己高揚傾向が東洋では見られないという報告は少なくない。本稿では,自尊感情の文化相対論を支持する文献をレビューし,自己高揚傾向の文化差が弁明行動に影響を及ぼす可能性があることを検証可能な仮説として整理し,今後の実証研究の橋渡しとすることにした。

収録刊行物

  • 天理大学学報

    天理大学学報 62 (2), 87-104, 2011-11-06

    天理大学学術研究委員会

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