言語の進化と文法理論に関する覚書

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  • ゲンゴノシンカトブンポウリロンニカンスルオボエガキ
  • Notes on the Evolution of Language and Grammatical Theory

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抄録

type:論文

生成文法において,文法理論には三段階の妥当性がなければならないとされてきた。第一段階の観察的妥当性(observational adequacy),第二段階の記述的妥当性(descriptive adequacy),そして第三段階の説明的妥当性(explanatory adequacy)である。岩田(1987,1998,2007,etc.)で提唱された三次元文法理論がこの3つの妥当性を満たすものであることは岩田(2015)などで論証された。最近になって,生成文法において,言語の起源と進化に関する問題が論じられるようになり,第三段階の説明的妥当性を超えた進化的妥当性(evolutionary adequacy)が追究され始めている。本稿の目的は,言語の起源・進化と上記の三次元文法理論との関係を,岩田(2007)やBickerton(1992)に基づいて考察し,三次元文法理論の進化的妥当性を検証することである。

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