ファンタジー(物語)の「読み方」の基礎・基本から発信へ ―到達目標(評価基準)を明確にした授業・評価開発(小学校4年生)―

書誌事項

タイトル別名
  • ファンタジー モノガタリ ノ ヨミカタ ノ キソ キホン カラ ハッシン エ トウタツ モクヒョウ ヒョウカ キジュン オ メイカク ニ シタ ジュギョウ ヒョウカ カイハツ ショウガッコウ 4ネンセイ
  • Basic Reading Techniques of Fantasy Fictions for Students and How to Represent Their Own Ideas about The Fictions ― The creation of classes with clear aims and some evaluation systems with clear standards (For fourth year students in elementary schools) ―

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説明

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児童生徒は多くのファンタジー作品を読んでいる実態があるが,それが国語科学習での物語・小説等の「読み方=言語技術の基礎・基本指導」と結びついていない傾向がある。人間的な想像力や判断力・考える力やまとめ伝える学力等の「確かな基礎・基本指導」「評価の観点の明確な学び方指導」の欠落は,児童生徒の「読書力の低下」や「読解力の低下」に結びついている。いわゆるファンタジー作品(教材)には多様な形や構造・歴史があるが,“ファンタジー(特にローファンタジー)”と呼ばれる作品群は,作品世界は現実→非現実→現実という「構成」を持ち,9~14歳くらいの時期の中心人物が幾つかの「出来事」と出会い成長する,「非現実」の場面は無意識の葛藤や心理の象徴的な描写等によって描かれる等の特質を持つことが多い。本稿はこれまで漠然とした「読解」「鑑賞」に終始してきた“ファンタジー(特にローファンタジー)”教材の特質を生かし,児童生徒の知的な関心や意欲とリンクさせながら,今日的な読書力や発信・評価能力育成に結びつくような授業・評価開発を実践的に提案するものである。

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