被災地支援におけるスクールカウンセラーの取り組みの一考察 ―岩手県と福島県の学校の心理的援助を比較して―

書誌事項

タイトル別名
  • ヒサイチ シエン ニ オケル スクールカウンセラー ノ トリクミ ノ イチ コウサツ : イワテケン ト フクシマケン ノ ガッコウ ノ シンリテキ エンジョ オ ヒカク シテ
  • A study of school counselors in assisting the affected areas efforts ―Mental assistance of the school of Iwate Prefecture and Fukushima Prefecture is compared.―

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抄録

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2011年3月11日14時46分に宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmの海底を震源とした日本における観測史上最大の規模の東日本大震災が発生した。この地震と津波では多くの命が奪われ,多くの建物が倒壊し,様々な被害をもたらし壊滅的な被害をもたらした。緊急支援カウンセラーの第1陣は約2ヵ月後に被災地に派遣された。日常生活も復興も程遠く,ガレキがまだたくさん残った中,学校は新学期を迎えた。その中で派遣カウンセラーはどのような活動ができるのか,現場に即した心理的支援は何かを考えながら,筆者は岩手県の小中学校1週間,福島県の小学校3日間の心理的支援活動を行なった。両被災地に必要であったもの,それは楽しいと思える気持ちを子どもたちに与えることではないかと思う。それは支援者の笑顔や,子どもたちの話をよく聞くことであり,子どもたちに触れることであり,興味や好奇心を子どもたちに持たせることではないかと思う。そのために筆者が行なったのは呼吸法や漸進弛緩法を行う際に導入に風船を使い,子どもたちに楽しく分かりやすくレクチャーをした。被災地の心理的影響をふまえ,実践時の工夫や反応などをまとめ,考察をした。

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