抗EGFR抗体が有効であった化学療法抵抗性大腸癌Virchowリンパ節転移の1 例

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  • コウEGFR コウタイ ガ ユウコウ デ アッタ カガク リョウホウ テイコウセイ ダイチョウガン Virchow リンパセツ テンイ ノ 1レイ
  • A case study of partial response after anti- EGFR antibody treatment in a patient with systemic chemotherapy-resistant Virchow metastases of colon cancer

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36歳, 女性.紹介医にてS状結腸癌,卵巣転移(破裂)に対し,S状結腸切除術, 卵巣切除が行われた.術後,mFOLFOX6,FOLFIRIを順に施行,25か月後に傍大動脈リンパ節再発を生じ,抗VEGF抗体+FOLFIRIが行われた.転移リンパ節は約1年間,径1cmに維持されたが,化学療法の副作用によるQOLの低下から継続が困難となり当科紹介となった.再発巣が長期間,傍大動脈リンパ節のみであったため,開腹術を施行したが,傍大動脈リンパ節の他に骨盤内での腹膜播種(P2)も認めたため,傍大動脈リンパ節郭清,腹膜播種巣切除,HIPECを施行した.術後はLV/5FU療法を行ったが,術後10ヶ月で径3cmのVirchowリンパ節再発を認めたため,抗EGFR抗体療法を施行した.6回終了後,腫瘍マーカーは正常化し,腫瘍径は0.8cmと縮小した.その後も新病変の出現も無く外来化学療法を継続している.

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