変形性膝関節症を患った在宅高齢者の対処行動と「生活の折り合い」

書誌事項

タイトル別名
  • Coping behaviors and "leading a better life" for at-home elderly persons with osteoarthriti
  • ヘンケイセイ シツカンセツショウ オ ワズラッタ ザイタク コウレイシャ ノ タイショ コウドウ ト セイカツ ノ オリアイ

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抄録

110007145017

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本研究の目的は、変形性膝関節症(OA)と診断された在宅高齢者が、日常生活を送る上での苦痛や不自由さを、どのように対処行動、折り合いをつけているのかを明らかにすることである。対象はOAと診断され1年以上が経過した、手術療法を受けていない10名の高齢者であった。データ収集は、症状と対処方法を中心にして半構成的インタビューを行い、データ分析は、意味内容の類似性に合わせてカテゴリー化し、それらの関連を明らかにした。この結果、対象は《苦痛症状》によってQOLを低下させ、《対処行動》《趣味・役割行動》によってQOLを向上させていた。つまりOA患者は《苦痛症状》がある状況を《対処行動》をとること自体で、そして《対処行動》により《趣味・役割行動》を継続することで《感情》を変化させながら、生活に折り合いをつけていた。よって看護では、患者の痛みをできるだけ軽減し本人が趣味活動や自らの役割が継続できるように援助することの重要性が示唆された。

収録刊行物

  • 紀要

    紀要 3 31-38, 2009-03-31

    名寄市立大学

被引用文献 (1)*注記

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