樺太アイヌ口承テキスト「水汲みの話」の分析―述語的論理が優先された事例―

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タイトル別名
  • Analysis of Folklore Texts "wahka taa tuytah" in the Sakhalin Ainu Language: Cases of Predicate-Logic
  • カラフト アイヌ コウショウ テキスト 「 ミズクミ ノ ハナシ 」 ノ ブンセキ : ジュツゴテキ ロンリ ガ ユウセン サレタ ジレイ

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抄録

本稿において、樺太アイヌ民族である浅井タケを話者とする2編の口承テキスト(「水汲みの話①」および「水汲みの話②」)を分析したところ、当該テキストは交差対句により編成されていることがわかった。さらに、かかる交差対句の編成には、述語的論理が優先されることが確認できた。また、当該テキストの場合、こうした述語的論理がストーリーの編成に対しても影響を与えていることがわかった。併せて、本稿では、交差対句の要素対を分類するに際し、主語的対応、述語的対応、主語・述語的対応に基づく手法が有効であることを述べた。

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