イナゴ卵寄生蜂に関する研究(第5報) : 特に寄生蜂ムライクロタマゴバチ及びツルオカクロタマゴバチの単為生殖について

書誌事項

タイトル別名
  • イナゴラン キセイバチ ニ カンスル ケンキュウ エイブン 5
  • Studies on the Egg Parasites of the Rice Grasshoppers,Oxya japonica Willemse and O.velox Fabricius(V) : Especially on the Parthenogenesis of the Egg Parasites, Scelio murai Watanabe and S.Tsuruokensis Watanabe
  • イナゴラン キセイバチ ニカンスル ケンキュウダイ5ホウ : トクニ キセイバチ ムライクロタマゴバチ オヨビ ツルオカクロタマゴバチ ノ タンイ セイショク ニツイテ

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論文(Article)

両卵寄生蜂とも単為生殖を行ないうるが,このような場合には雄ばかりのprogenyを産出する(第1表及び第2表).しかし野外自然状態下ではかかる単為生殖は極めて稀な場合にしか起らず,野外で採集,あるいは目撃される雄のほとんどは交尾した雌の不授精卵が発育したものと考えられる.卵寄生蜂の分布地域として,両卵寄生蜂の棲息する山形県庄内地方,ムライクロタマゴバチだけ発見された新潟県高田市附近(第2報参照)のほか,新たに著者の調査により,両卯寄生蜂が山形県新庄市,秋田県鹿角郡花輪町附近に,またツルオカクロタマコバチが岩手県盛岡市附近にも分布することが確認された.なお,両卵寄生蜂とも第1令幼虫で越冬するが,生活環については詳しく後報する予定である.

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