The Bauls of Bengal: An Ethnographic Study of the Mendicant Musicians (5)

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Other Title
  • ベンガルのバウルの文化人類学的研究 (5)

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Description

本研究は、インド・ベンガル地方の「バウル」とよばれる宗教的芸能集団の民族誌である。詩人タゴール(Rabindranath Tagore 1861-1941)が、20世紀初頭にバウルの歌の豊潤さを紹介して以来、それまで「奇妙な集団の風変わりな歌」とみなされていたバウルの歌が再評価されるようになった。タゴールの影響により、その後ベンガル人学者によって膨大な数のバウルの歌が採集され、なかには注釈つきの立派な歌集として出版された。また、バウルの歌を分析し、バウルの宗教を考察した専門書もいくつか出版された。もちろんこれらの研究は、バウルについてのわれわれの理解におおいに貢献したのであるが、そこには「人間としてのバウル」を専門的に紹介しようとした民族誌的文献は、事実上、皆無である。本研究は、バウルの民族誌的記述と分析を通じて、カースト制度と表裏の関係にある世捨ての制度を考察し、インド文明の構造的理解を試みようとするものである。

Journal

  • Otemae Journal

    Otemae Journal 11 213-228, 2011-03-31

    Otemae University

Details 詳細情報について

  • CRID
    1050282813505484160
  • NII Article ID
    120006483864
  • ISSN
    1882644X
  • Web Site
    https://otemae.repo.nii.ac.jp/records/73
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • IRDB
    • CiNii Articles

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