ハスカップを中心とするミックスハーブ茶のストレス軽減効果の検討

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タイトル別名
  • Stress-alleviating Effect of a Mixed-herb Tea Produced Primarily from Haskap Berries

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説明

【目的】ストレスはメンタルヘルスを損ない生活習慣病のリスクにもなるため、軽減効果のある食品が求められている。ハスカップ果実にハマナス花弁、ローズヒップ果実を混合した新規ミックスハーブ(以下、MH)茶を創製し、ストレス度が高い中高年女性で単回ならびに連続摂取による軽減効果を生理指標値の変化から検討する。 【方法】本研究の主旨を理解し、文書で協力に同意した60 代女性16 名を対象にした。試料のMH茶または対照白湯の単回飲用実験を行い、その後自宅でMH茶(または白湯)を4週間毎夕摂取させた後に、再度飲用実験を行った。計4回の実験に参加した対象者は、MH茶と白湯の飲用順序を無作為交差法で割付けられた。測定したストレス指標は、①前頭部と頭頂部脳波(国際10-20 法に従いF3、F4、C3、C4 部位の脳電位を記録し周波数解析:部位毎の脳波α 波値と左右差係数値)、②心電図(RR 間隔をMemCalc 解析で求めた自律神経活動度)、③趾根部末梢皮膚温である。MH茶(白湯)飲用による指標値の変化を反復測定二元配置分散分析で解析した。 【結果】脳波α波値の増加はストレス低下に対応するが、MH茶の単回ならびに連続摂取後の飲用により半数以上の測定部位で増加した。MH茶連続摂取後には、ストレス軽減に対応するα波左右差係数値増加、心電図R-R 間隔交感神経活動度低下、末梢皮膚温上昇が認められた。 【結論】MH茶連続摂取によって明らかなストレス軽減効果が確認された。

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