高蔵寺ニュータウンにおける高齢者の地域交流の課題 - 戸建住宅地域の交流意識調査分析 -

書誌事項

タイトル別名
  • コウゾウジ ニュータウン ニオケル コウレイシャ ノ チイキ コウリュウ ノ カダイ コダテ ジュウタク チイキ ノ コウリュウ イシキ チョウサ ブンセキ
  • Neighborly companionship of the Elderly in Kozoji New Town-Analysis of the Consciousness -

抄録

type:研究報告

愛知県に存在する高蔵寺ニュータウンは春日井市北東部の丘陵地帯に開発された日本三大ニュータウンの一つである。開発当初に特定年齢層が大量に入居したため、現在では一斉に高齢化が進んでいる。高齢世帯の住人が地域で安心して居住するためには見守りを含めた緊急時への対策や近隣世帯との交流が必須であり、近隣住民との交流機会が少ない高蔵寺ニュータウンでは高齢者の孤立や、継続的な居住の困難が予測される。我々は2012年8月 02013年1月にかけて戸建世帯に住む高齢者にアンケート調査を実施し60歳以上の1609名から回答を得た(回収率20.6%)。本研究は見守りの実態や近隣との交流の実態を中心に分析し、地域交流における課題を検討することを目的とした。近隣住民との交流満足度に関して回答された自由記述についてはKJ法に準じた手法を用いて分析した。自ら孤立を望む住民が多数存在する一方で、近隣との交流を希望する回答が23.7%存在した。したがって、適切な介入により地域交流の活性化が期待される。地域において既存の集団や交流活動への参加に困難感を持つ高齢者に対しては中部大学が企画する世代間交流が社会参加のきっかけになる可能性がある。

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