機械移植用苗の育苗に関する研究(1) : 初期の温度管理が苗の生育に及ぼす影響

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  • キカイ イショクヨウ ナエ ノ イクビョウ ニカンスルケンキュウ 1 ショキ

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機械移植用苗の稚苗育苗において、苗の草丈を調節する方法の一つとして、初期の温度管理と苗の生育について検討した結果はつぎのとおりである。1. 出芽時間は72時間以上になると48時間出芽にくらべ草丈は長いが苗質が劣化するため、48時間と苗質に差のない64時聞が限界と認められた。2. 緑化初期の温度を20~25℃で管理すると、緑化期間の日平均積算温度と第1葉鞘長、草丈との間に正の相関が認められた。3. 第1葉鞘長と草丈との間には正の相関がみられ、両者の関係は第1葉鞘長をX軸、草丈をY軸にとると、トヨニシキではy=4.6+1.94x、コシヒカリは、y=3.82+2.45xの一次式でほぼ表わされた。4. 以上のことから、稚苗の草丈を調節する方法の一つとして、緑化期の温度を20~25℃に保ち、緑化期間を調節することによって、第1葉鞘長を確保すれば、目的の草丈に近い苗が得られることを明らかにした。

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