ナシ幸水果実における黒星病の薬剤防除法の確立

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  • ナシ コウスイ カジツ ニ オケル クロホシビョウ ノ ヤクザイ ボウジョホウ

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幸水の果実は他品種の果実に比べて,黒星病に対する感受性の高いことがすでに明らかとなっている。そこで,人工接種による薬剤の効果検定法を確立するとともに,数種薬剤を供試して防除効果を検討した。その結果,供試薬剤の予防効果は全般に低く,逆に接種1~2日後の散布による治療効果は予防薬剤を含む供試薬剤のいずれにおいても予防効果に比べて高かった。DMI剤は葉の黒星病に対しては,一般に効果が極めて高いことが確認されているが,果実での発病に対しては,予防および治療効果とも非常に低い薬剤から,それらが非常に高い薬剤までさまざまであった。DMI剤のなかで効果が高かったのはジフェノコナゾール剤,フェングコナゾール剤,ヘキサコナゾール剤などであった。また,DMI剤以外で黒星病に既登録の薬剤は,効果の高かったDMI剤に比べると,接種の5日前および5日後以降において明らかに防除効果が低かった。これらの結果に基づいて,幸水果実の肥大後期における薬剤防除のポイントを明確にした。また,これまでに実施した果実の薬剤防除に関する試験の結果に基づいて,その試験方法を提示した。

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