展葉枝ざしによるマメガキ(Diospyros lotus L.)台木の繁殖について
書誌事項
- タイトル別名
-
- Propagation of Dateplum (Diospyros lotus L.) Rootstock by Leafing Stem Cutting
- テン ヨウ エダザシ ニ ヨル マメガキ Diospyros lotus L. ダイギ ノ ハンショク ニ ツイテ
この論文をさがす
抄録
栄養繁殖の困難なマメガキの台木生産の可能性を検討するため,展葉期に3~5枚展葉した2年生の穂木を採取してさし木実験を行った。1.床土の種類とインドール酪酸(IBA)の組合せ実験において,最高の活着率(45%)を示したのは,ピートモスと鹿沼土の混合区(容積比3:2)のIBA2,000ppm処理で,鹿沼土単用区及びピートモスとバーミキュライト混合区(容積比3:2)のIBA2,000ppm処理もともに40%でこれに次いだ。しかし砂区及び畑土区ではIBA処理に関係なく,活着率は0%であった。2.IBAの処理濃度に関する実験では,濃度が高まるにつれて活着率及び発根数が増大し,最高活着率及び最多発根数はそれぞれ8,000ppm区の62.5%及び7.8本であった。3.さし穂の1本当りの芽数については,1芽区の活着率が75%で最高を示し,2芽,3芽,0芽の順に低下した。4.さし穂の採取部位による活着率は,2年生枝の基部が95%で最も高く,中央部の60%がこれにつぎ,先端部はわずかに10%であった。5.さし穂の摘葉処理の結果は,無摘葉区の活着率が60%で最高を示し,半摘葉区でも55%で比較的高かったが,展葉をすべて除去した区ではわずか20%であった。
収録刊行物
-
- 信州大学農学部紀要
-
信州大学農学部紀要 35 (2), 105-110, 1999-03
信州大学農学部
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282813632715008
-
- NII論文ID
- 110000237410
-
- NII書誌ID
- AN00121352
-
- ISSN
- 05830621
-
- HANDLE
- 10091/873
-
- NDL書誌ID
- 4707616
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles