出芽細菌パスツーリアによるイチジクのネコブセンチュウ防除

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  • シュツガ サイキン パスツーリア ニ ヨル イチジク ノ ネコブセンチュウ ボウジョ

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説明

イチジクを加害するサツマイモネコブセンチュウに対して出芽細菌パスツーリアの土壌表面処理による密度抑制効果について検討した。 パスツーリア処理区では、処理2年目から土壌中のネコブセンチュウの密度が低下し始め、3年目には高い密度抑制効果が認められた。ネコブセンチュウへのパスツーリア胞子の付着は、処理5か月後に3濃度区とも1頭未満であったが、年が経過するにつれ増加し3年目には、5.0×109/m2、2.5×109/m2、1.0×109/m2処理区において、それぞれ25.7個、29.1個、40.1個と多くなった。また、パスツーリア付着率も徐々に高くなり3年目には、100%近くまで達した。3年目にイチジクの根を調べた結果、パスツーリア処理区では、根重が無処理区の3~4倍と重く、根の張りもよく白くきれいな根が多くみられ、根に付着するこぶの数も明らかに少なくなった。 以上の結果から、パスツーリアの処理はイチジクのネコブセンチュウに対して高い密度抑制効果のあることが確認された。

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