養豚経営における豚ふん堆肥生産方式の実態調査

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  • ヨウトン ケイエイ ニ オケル トンフン タイヒ セイサン ホウシキ ノ ジッタイ チョウサ

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説明

養豚経営32戸の堆肥生産方式について実態調査を行ったところ、次の結果を得た。 1.投入原料に副資材や戻し堆肥を多く混合する施設は密閉横型堆肥化施設(以下密閉横)、堆肥舎であり、ハウス乾燥施設(以下ハウス乾燥)や開放回行型堆肥化施設(以下開放回行)、密閉縦型堆肥化施設(以下密閉縦)では副資材や戻し堆肥の混合量は少なかった。 2.開放直線型堆肥化施設(以下開放直線)利用は腐熟度得点が高く有機物推定分解率(以下分解率)の高い製品が多く、堆肥舎利用では経営により様々な製品があり、密閉縦利用の製品は低水分で粉状であった。 3.完熟製品は臭気が弱く、分解率が高く、臭気や分解率は完熟の目安になると考えられた。 4.植物系副資材が混合されると容積重が小さくなり、堆肥推定歩留まり(以下歩留まり)は大きくなった。豚ふん主体では容積重が0.58、歩留まりは重量比0.27、堆積比0.39であった。 5.投入原料が豚ふん99%以上の肥料成分の平均は乾物中で窒素4.6%、りん酸7.5%、加里3.2%であり、炭素窒素比(以下C/N比)は7.9と低く、電気伝導率(以下EC)は7.2mS/cmと高かった。 6.販売価格を生産費で割った値の平均はバラ堆肥0.21、袋詰め堆肥0.60であり、いずれも生産費の方が高いものの袋詰め堆肥販売の方が収益性が良いと推察された。

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