マンゴー‘金煌’における開花特性と収穫適期について

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  • マンゴー キンコウ ニ オケル カイカ トクセイ ト シュウカク テッキ ニ ツイテ

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マンゴー‘金煌'は、収穫時期を決定することが難しく、完熟果は果実の内部崩壊を生じるため、通常、熟する前に収穫を行っている。本研究では、金煌における高品質果実の生産を目的として、開花特性の調査を行い、おおよその結果時期の考察を行った。また、収穫期を数回に分け果実の品質調査を行い、高品質の果実を収穫できる適期の検討を行った。 得られた結果は次の通りである。 1. 金煌の1花房あたりの小花数の割合は、両性花32.2%、雄花67.0%、奇形果0.5%となり、雄花の占める割合が両性花の約2倍であった。これは佐々木等(1993)のアーウィンについての報告とは大きく異なった。 2. マンゴーの花粉は、開花初期(低温期)には稔性が見られないが開花最盛期の花粉は高い稔性を有することが明らかになった。3. 開花最盛期の4月中旬は、両性花、雄花ともに開花のピークであり受精の確率が高いことから、開花最盛期の4月14日前後をおおよその結果時期と推定した。4. 600g未満の果実は、開花最盛期から125日以上経過すれば糖度17%以上の果実を生産でき、132日以内であれば品質の良い果実が生産できた。5. 600g以上の果実は、全体的に糖度は低いが、開花最盛期後132日目の収穫で糖度15%以上の果実を生産できた。

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