クサソテツ(コゴミ)の胞子による増殖法
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抄録
クサソテツの胞子による増殖法について検討した。1. クサソテツの胞子からの苗育成は、播種から約1年10ケ月で圃場定植できる苗が得られた。2. 胞子の播種は透明の蓋付きの容器にバーミキュライト及びハイポネックス3,000培液を入れ、完熟胞子を播種すると自然光下の室温で1~1.5ケ月後に発芽した。 3. 胞子を播種してから約7ケ月で茎葉分化個体が得られ、胞子約0.5g(胞子のう1個分)から20株以上の鉢上げ苗が得られた。 4. 鉢上げ時の用土は、川砂:ピートモス:パーライト(5:4:1)またはモミガラ燻炭:山土(1:2)でよく活着した。 5. 1年3ケ月間育苗した鉢上げ苗は、秋に圃場に植えて腐葉土+ワラで被覆しておくと翌年の春には出芽し、寒冷紗(遮光率50%)で被覆して育成すると秋には成株となった。
収録刊行物
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- 山梨県総合農業試験場研究報告 = Bulletin of the Yamanashi Agricultural Research Center
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山梨県総合農業試験場研究報告 = Bulletin of the Yamanashi Agricultural Research Center (11), 45-50, 2002-03
山梨県総合農業試験場
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813643861376
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- NII論文ID
- 220000084886
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- NII書誌ID
- AN10045523
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- ISSN
- 09108335
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles