除草剤連用水田における機械除草切り替え後の雑草発生と水稲生育・収量

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  • ジョソウザイ レンヨウ スイデン ニ オケル キカイ ジョソウ キリカエ ゴ ノ ザッソウ ハッセイ ト スイトウ セイイク シュウリョウ

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抄録

雑草防除を除草剤利用から中耕除草機による機械的防除及び耕種的防除を組み合わせた体系に切り替えた後の、雑草の発生状況と水稲への影響を検討した。雑草の発生量は、年次を経るにしたがい増加し、草種ではノビエの増加が顕著であった。その主なる発生源は機械では除草が困難な株間、株もとの残草であった。雑草の増加に伴って水稲は穂数の減少が主因で減収した。雑草の少ない初年目は(1)水稲活着後の早い時期の機械除草1回と最高分げつ期頃の拾い草程度の手取り除草体系、(2)手取り除草を省く場合は栽植密度を高め機械除草2回、又は移植後約25日間の深水灌慨とその後の機械除草1回の体系で除草剤利用と同程度の収量確保が可能であった。しかし、水稲の減収を10%以内に維持できるのは2年目までであった。

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