小麦新品種「さぬきの夢2000」の育成

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  • コムギ シン ヒンシュ サヌキ ノ ユメ 2000 ノ イクセイ

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1．「さぬきの夢2000」は讃岐うどん用の高品質小麦の育成を目標に、1992年に西海173号（後のニシホナミ）を母として、中国142号を父として人工交配し、翌年そのFlを用いてメイズ法による半数体育種法で形質の固定を行った、半数体倍加個体より選抜されたもので、2000年に種苗法に基づく品種登録の出願を行ない、2001年に香川県の奨励品種に採用された。　2．「平成9年度種苗特性分類調査報告書小麦」による特性の分類では、稈長は短、千粒重は小、容積重は中、成熟期は早、耐倒伏性は強、穂発芽性はやや難、収量性は中、ミリングスコアは中、粉の明度はやや高、最高粘度はかなり大、ブレークダウンは大である。　3．チクゴイズミより出穂期は2日、成熟期は1日遅い早生品種である。収量性はチクゴイズミよりやや低いが、ダイチノミノリ並の多収品種である。子実はやや小さい。耐倒伏性はチクゴイズミより優れる。　4．チクゴイズミに比べ、小麦粉の色調が良く、讃岐うどんのような多加水めんにおいて、めんの色、かたさ、粘弾性の評価が優れ、食味評価が高い。

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