ソラマメにおける弱毒インゲンマメ黄斑モザイクウイルスによるクローバ葉脈黄化ウイルスの防除

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  • ソラマメ ニ オケル ジャク ドク インゲンマメ オウハン モザイクウイルス ニ ヨル クローバ ヨウミャク オウカ ウイルス ノ ボウジョ

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インゲンマメ黄斑モザイクウイルス(BYMV)を亜硝酸処理することにより、ソラマメに弱いモザイクを引き起こすものから激しい萎縮を引き起こすものまで病徴程度の異なる4分離株を得た。これらのゲノムRNAのうち3'末端の1,609塩基の塩基配列を決定したところ、塩基の相違は最大で5箇所、アミノ酸の置換は最大2箇所でありた。これらのうち、最も病徴の弱い901C2株を用いて、ソラマメにおけるBYMV強毒株およびクローバ葉脈黄化ウイルス(ClYVV)との干渉作用を検討した。その結果、901C2はBYMV毒株に対し強い干渉作用を示し、より遺伝的に近い分離株との干渉作用が強い傾向にあった。また同種のBYMVだけでなく、異種のClYVVに対しても干渉効果を示し、1種の弱毒ウイルスによる複数ウイルス防除の可能性が示唆された。

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