インドネシアにおける農業生産構造の変化と経済発展

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タイトル別名
  • インドネシア ニ オケル ノウギョウ セイサン コウゾウ ノ ヘンカ ト ケイザイ ハッテン

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抄録

本小論は90年以降のスハルト体制後期を含む期間をカバーし、インドネシアの農業と産業構造の経済発展メカニズムについて明らかにすることが目的である。産業構造の変化を生産額や貿易収支の変化から捉えるのは不十分である。「経済発展研究のもっとも重要な課題は、産業構造変化のしくみを解明することによって経済発展の現象を理解することである」という鳥居の指摘は産業間の中間取引構造と直接・間接の究極的な生産波及過程を視野に入れた上で、複雑な相互依存関係から成る産業構造を捉えるべきという主張である。これを定式化したのはレオンチェフであるが、鳥居は構造分析の一つの有力な手法として連関分析を意識している。本小論は、これに倣いレオンチェフの考案した産業連関分析のツールの中からスカイライン分析を手懸りとしてインドネシア農業と産業構造の変化について若干の考察を試みるものである。

収録刊行物

  • 農業経済論集

    農業経済論集 53 (1), 95-106, 2002-06

    福岡 : 食農資源経済学会

参考文献 (16)*注記

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