浅海養魚場における養殖マコンブ,Laminaria japonicaの生長過程とN,P吸収速度

書誌事項

タイトル別名
  • センカイ ヨウギョジョウ ニ オケル ヨウショク マコンブ Laminaria japonica ノ セイチョウ カテイ ト N P キュウシュウ ソクド

この論文をさがす

抄録

マコンブ種糸は2000年12月に移入し、翌年7月まで熊本県御所浦養魚場の海面下0.2~1.8m層で垂下養殖した。葉長および葉幅は拡大生長期に伸長し160~250cmおよび7~10cmに達した。葉体重量は身入生長期に増重し100~190gに達した。拡大生長期および身入生長期のN、Pの含有量は身入生長期に1.4mgN/gdry、0.20mgP/gdryおよび4.4mgN/gdry、0.74mgP/gdryであった。拡大および身入生長期のN、Pの最大吸収速度は1.2mgN/m2/day、0.23mgP/m2/dayおよび2.9mgN/m2/day、0.43mgP/m2/dayであった。栄養塩の半飽和定数は、拡大および身入生長期に18μgN/1、3.9μgP/lおよび29μgN/1、8.7μgP/lであった。拡大および身入生長期の飽和光量は1020および720μmo1/m2/sを得れた。水温20℃のN、P吸収速度は2.0mgN/m2/dayおよび0.32mgP/m2/dayであり、それぞれのQ01は1.071および1.062を得た。以上のことから、養殖マコンブのN、P吸収速度は養魚場水の栄養塩濃度、光量および水温の環境諸量で定式化され、算定値と実測値は良く一致した。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 51 (1), 15-23, 2003-03

    津 : 日本水産増殖学会

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

参考文献 (32)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ