イチゴのハンモック式簡易高設栽培システムの開発

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  • イチゴ ノ ハンモックシキ カンイ コウセツサイバイ システム ノ カイハツ

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抄録

イチゴの高設栽培は作業強度が軽減されることから急速に普及しているが、施設費が高いという欠点がある。そこで、栽培槽に不織布を用い、ピートモスと籾殻クンタンを等量混合した培地(培地量4l/株)に大塚A処方を掛流しするハンモック式の簡易な高設方式(愛媛方式)を開発した。この高設方式を用いて、品種‘さがほのか’、‘アスカルビー’、‘とちおとめ’、‘章姫’、‘とよのか’、‘さちのか’を栽培すると5~6.5t/10a程度の収量がある、また、この方式でスギ皮、ヒノキ皮、ヤシガラなどの有機質培地を3年連続使用しても、‘さちのか’で4.4~5t/10aの収量があり、2年連続使用ではピートモス+籾殻クンタン培地で収量が最も安定していた。なお、養液のECは12月末まで排液よりも給液が高かったが、その後は排液が高くなり、逆転することはなかったことから、養液のEC管理は、定植後早期に上昇させ、1月からは下げていくのがイチゴの生育からみて適当だと考えられた。

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