福岡県における水稲準奨励品種‘あきさやか'の生育特性と食味特性

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  • フクオカケン ニ オケル スイトウ ジュンショウレイ ヒンシュ アキサヤカ ノ セイイク トクセイ ト ショクミ トクセイ

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福岡県に適した晩生の良食味品種を選定するため、九州沖縄農業研究センターで育成された‘あきさやか’の生育、収量性、外観品質および食味などの特性について福岡県農業総合試験場農産研究所、筑後分場および福岡県内の現地11カ所において検討した。‘あきさやか’は‘ヒノヒカリ’に比べて、出穂期は8日、成熟期は15日程度遅い晩生に属する粳種で、耐倒伏性は優れ、強であった。葉いもちおよび穂いもち圃場抵抗性はやや弱かった。収量性は地域間差がみられ、筑後地域の平坦肥沃地で多収であつた。また、稈長は短く、穂長はやや短く、穂数は多い、偏穂数型であった。止葉は立ち、登熟後期まで穂軸が青く、草姿、熟色とも良かった。脱粒性は“難””であった。千粒重はやや軽いが、粒厚は同程度に厚かった。外観品質は腹白米、心白米の発生が少なく、同程度であった。炊飯米には光沢があって、粘りが強く‘ユメヒカリ’より優れ、食味総合評価は同程度-やや優れ、しかも食味は安定していた。精米中のタンパク質含有率はやや低く、米の理化学的特性は同程度に優れた。

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