中国におけるシイタケ生産に関する一考察 : 生産技術,農業政策および販売戦略の視点から

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タイトル別名
  • A study of shiitake mushroom production in China -From the viewpoints of production technology, agricultural policy and marketing strategy-
  • チュウゴク ニ オケル シイタケ セイサン ニ カンスル イチ コウサツ セイサン ギジュツ ノウギョウ セイサク オヨビ ハンバイ センリャク ノ シテン カラ

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説明

近年、中国から日本への乾および生シイタケの輸出は急増し、2001年の日本への輸出量は乾シイタケ9165、生シイタケ36291に達した。日本へのシイタケ輸出が急増した背景には、中国におけるシイタケ生産技術の開発と普及に加えて、文化大革命後の農業政策の転換と経済開放政策による農山村地域の活性化が大きく影響している。本報では、中国におけるシイタケ生産と政府の農業政策を分析し、シイタケ生産の現状と将来について考察した。すなわち、「生産責任制の導入」「人民公社の解体」「星火計画による先端技術導入」そして、海外からの技術導入によりシイタケの品質向上が図られ、主に乾シイタケの輸出が増加した。これに加えて、輸送施設の整備により日本への生シイタケの輸出が増加した。しかし、WO条約により日本が生シイタケについてセーフガードの暫定措置を発動したことにより、国内のシイタケ経営は大きな影響を受けた。今後の安定したシイタケ経営のために、輸出に依存した経営から、国内消費を拡大し出荷先を多角化する販売戦略によるシイタケ経営の改革も必要である。

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