透過測定による近赤外分光法を利用した北海道産醤油の非破壊成分分析
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説明
近赤外分光法(NIR法)を利用して醤油一般成分の非破壊分析を試みた。北海道の醤油工場で製造されたこいくちしょうゆ214点を利用し,透過型NIR装置により連続スペクトルを取得し,全窒素,可溶固形分,食塩,アルコールに関して検量線を作成した。その結果,全窒素,食塩,アルコールに関しては,二次微分NIRスペクトルを使用することにより,また可溶固形分に関しては原スペクトルを使用することにより,精度の高い非破壊分析が可能であった。検量線で使用した吸収波長と醤油中の化学成分との関連性を検討するため,所定の濃度に調製した標準溶液のNIRスペクトルを測定した。その結果,原スペクトルの場合,選択波長に複数の成分に由来する吸収が見られる事がおおく,重回帰分析によって複数の波長を選択することによって,妨害因子の影響を取り除いていると考えられた。これに対し,二次微分スペクトルの場合は,他成分の影響が比較的少ない波長が選択されており,このため精度の高い検量線が作成されたと考えられた。
収録刊行物
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- 北海道立食品加工研究センター研究報告 = Bulletin of Hokkaido Food Processing Research Center
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北海道立食品加工研究センター研究報告 = Bulletin of Hokkaido Food Processing Research Center (4), 1-7, 2000-03
北海道立食品加工研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813653848576
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- NII論文ID
- 220000092018
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- NII書誌ID
- AN10450849
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- ISSN
- 13403001
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles