笠野原台地に発達する累積性黒ボク土断面の土壌モノリス

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  • カサノハラ ダイチ ニ ハッタツ スル ルイセキセイ クロ ボクド ダンメン ノ ドジョウ モノリス

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説明

シラス台地周縁では,湧水,地下水,河川水への養分溶脱が問題となっており,防止対策の確立が必要とされている。そこで著者らは,下層土壌における養分溶脱の実体を把握する目的で,笹野原台地(シラス台地)において深さ約6mの試坑を掘り,その断面から土壌モノリスを作製した。併せて,土壌モノリスの作製方法および作製時の問題点を検討した.その結果,本断面における土壌モノリスの剥ぎ取りの具合は,各層の性質の違いにより差異が見られ,今回適用した作製法は,クロボク部分において最も有効であった。モノリスの表面固定処理では,水洗によってレキ層中の黒泥が消失したものの,そのことによって,レキの堆積状況が確認できるという効果があった。マウンティング処理では,厚めの合板にマウンティングすることで,立体感のある土壌モノリスに仕上がった。全般に,自然状態に近い土壌モノリスに仕上がり,笹野原台地における下層土壌の特性および養分の下層移動の過程を観察できる土壌モノリスが完成した。

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