モモの低樹高栽培に適する台木の研究

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説明

モモの低樹高栽培に適する台木について検討するため台木に筑波4~6号と慣行のオハツモモを使用した日川白鳳と白鳳の3~5年生樹について生育と果実品質、収量を比較した。1.樹高は、日川白鳳、白鳳とも、筑波4~6号台区は対照区よりやや抑制された。2.幹周は、筑波5号台区が対照区よりやや太かった他は同等かやや細かった。3.新梢長は、各区とも樹齢と共に短くなる傾向で台木ごとの差は少なかった。4.花芽と葉芽の着生は筑波5号台区が多かった。5.根の生産量は筑波4~6号台区とも対照区より少なく、根の太さ別の割合でも筑波4~6号台木の方が小根の割合が多く、大根の割合は少なかった。6.果重は、筑波5号台区が最も優れ、日川白鳳では、対照区より15%、白鳳では24%重かった。糖度は台木による差は認められなかった。幹断面積あたりの収量は筑波5号台木が最も優れ、日川白鳳では対照区より45%多く、収量増加率も最も高かった。

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