都市公園におけるめん羊導入による除草効果

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  • トシ コウエン ニ オケル メンヨウ ドウニュウ ニ ヨル ジョソウ コウカ

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1.大阪府営大泉緑地公園の草地において,1999年6月から8月,8月から10月の2時期に,めん羊の放牧による除草効果を調査した.2.第1期では,めん羊は放牧地内の雑草のほとんどを地上10~15cmの高さにまで接種し,草高および被度を強く抑制した.草高と被度を掛け合わせた優先度で見ると対象区の20%にまで抑制されており,除草効果は高かったと評価された.3.第2期では,イネ科の稈と穂を除いて,めん羊は第1期と同様ほとんどの雑草を接種し,雑草の生育を抑制した.しかし,イネ科の稈が伸長し草高が高くなったため,優占度は第1期より高くなった.4.めん羊の雑草摂取量は,生重量で1日当たり約2.4~3.0kgと推定された.5.めん羊放牧区は景観的にも良好な状態を維持しており,除草効果は総合的に見て高かったと判断された.

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