イミダゾール系昆虫生育制御物質KK-42に高親和性を示すタンパクの検出

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  • Detection of Proteins with a High Affinity for Imidazole Insect Growth Regulator, KK-42

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抄録

KK-42の作用機構を調べるため、そのアミン誘導体(1-(3-aminopropyl)-5-[(E)-2、6-dimehyl-1、5-hepadienyl]imidazole、ADHI)をリガンドとして持つアフィニティーゲルによって、天蚕の前幼虫から人工孵化に関与した標的タンパク質が得られている。そこで、このゲルを用いてカイコの早熟変態に関わる標的タンパクの検索に応用した。カイコの早熟変態では、前胸腺におけるエクジステロイド生合成の阻害がKK-42の作用と考えられているので、生合成活性が高く、かつKK-42による阻害に対して感受性の高い、終齢7日目の前胸腺ホモジネート上清を出発原料とした。ADHI-セファロースによる アフィニティークロマトグラフィーの条件を最適化し、最終的にKK-42によって特異的に溶出される220kDaのタンパク質が得られた。このタンパク質は、あらかじめKK-42とインキュベートするとアフィニティーゲルに結合できなかった。

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