流通乾草の切断長と繊維成分含有率が牛の乾物摂取量に及ぼす影響

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乾草の切断長と繊維成分含有率が、牛の乾物摂取量(DMI)に及ぼす影響を検討するため、チモシー、スーダングラス、バーミューダグラスの各流通乾草について、1cm、5cm、10cm及び無切断区を設け、ホルスタイン種と黒毛和種を供試し自由採食量を調査した。供試乾草の繊維成分含有率のうち、粗繊維とADFは、チモシー>スーダングラス>バーミューダグラスの順となり、ADLとObは、チモシーが他の2品目に比べて高かった。NDFとOCWは、品目間に含有率の差はなかった。1日1頭当たりDMIは、チモシーは1cm切断区が、バーミューダグラスは10cm切断区が高く、繊維含有率が両者の中間であったスーダングラスは5cm切断区が高かった。採食量の調査結果より、牛への乾物摂取量を高める切断長は異なり、短く切ることにより、繊維含有率が高いものはDMIが向上し、繊維含有率が低いものはDMIが低下することが明らかとなった。このことから、重回帰分析を用いて、切断長と粗繊維含有率によるDMI推定式を算出した。

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