富士山麓シラビソ林に発生したトウヒツヅリハマキの天敵糸状菌調査

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  • フジ サンロク シラビソリン ニ ハッセイ シタ トウヒツヅリハマキ ノ テンテキ シジョウキン チョウサ

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抄録

トウヒツヅリハマキの天敵となる昆虫病原性糸状菌を調査するため、山梨県富士山麓のシラビソ人工林における本種の大発生地で幼虫を採集し、実験室内で飼育した。幼虫は飼育中、特に7℃恒温室での越冬中にPaecilomyces farinosusに高率に感染して死亡した。その他、わずかにBeauveria bassiana、Verticillium lecaniiの感染も認められた。大発生地の土壌から選択培地で昆虫病原性糸状菌を分離したところP. farinosus、B. bassiana、V. lecaniiなどが分離された。同じ土壌からのハチミツガ幼虫による釣り餌法では、B. bassianaだけが分離された。野外で越冬虫がP. farinosusにより高率に死亡する可能性が考えられた。

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