バレイショ新品種「ナツフブキ」の育成

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タイトル別名
  • バレイショ シン ヒンシュ ナツフブキ ノ イクセイ

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説明

バレイショ「ナツフブキ」は、1992年に北海道立根釧農業試験場馬鈴しょ科(農林水産省ばれいしょ育種指定試験地)において、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持つ高でん粉価のでん粉原料用品種育成を目標として、「ムサマル」×「島系544号」の交雑後代から選抜された品種である。1998年に北海道立北見農業試験場に馬鈴しょ科が移転し、2000年から「北育5号」の地方番号で各種試験に供試した結果、2003年北海道の奨励品種に採用され、また、農林水産省の新品種として認定され、「ナツフブキ」(ばれいしょ農林47号)と命名登録された。「ナツフブキ」は、「コナフブキ」にはないジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持ち、早晩性は「コナフブキ」の中晩生より早い“中生””で、早掘りでのでん粉重は「コナフブキ」並である。また早掘りおよび普通掘りのでん粉価は「コナフブキ」並である。早掘りに向くでん粉原料用品種として、北海道のジャガイモシストセンチュウが発生しているでん粉原料用バレイショ栽培地帯で、「コナフブキ」と置き換わって普及することが期待される。

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