GIS,現存植生図および重回帰モデルを用いたニセアカシア群落の分布推定 : 長野県東信地域の事例

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  • GIS ゲンソン ショクセイズ オヨビ ジュウ カイキ モデル オ モチイタ ニセアカシア グンラク ノ ブンプ スイテイ ナガノケン トウシン チイキ ノ ジレイ

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長野県内に分布する帰化植物のなかでもニセアシアは広範囲に分布し、かつ高木林を形成することから、在来植生および生態系への影響が大きいと考えられる。また、その分布実態のモニタリングや分布予測・推定は、自然環境の現状把握および植生管理・景観管理において重要な視点である。東信地域を事例に、本種の分布実態を現地調査するとともに、その分布データと現存植生図との相関関係を調べることにより、GISを用いてニセアカシアの侵入規模を広域的に推定する手法を検討した。その結果、ステップワイズ回帰分析を用いて、ニセアカシアの侵入の程度を広域的に推定できる可能性が示された。国レベルで整備される現存植生図では、小規模の植物群落のパッチの情報を正確に把握するには適していない。しかし、現地調査を補足し、重回帰モデルを構築することによって、このような現存植生図も、帰化植物の分布推定の判断材料としては利用できる可能性があることがわかった。

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