ブドウ巨峰系4倍体品種における植物生長調節剤の適正利用法

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  • ブドウ キョホウケイ 4バイタイ ヒンシュ ニ オケル ショクブツ セイチョウ チョウセツザイ ノ テキセイ リヨウホウ

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抄録

ブドウ巨峰系4倍体品種に対する植調剤の適正利用法について、8品種(‘巨峰’、‘藤稔’、‘ハニービーナス’、‘ダークリッジ’、‘紅義’、‘翠峰’、‘ハニーブラック’、‘伊豆錦’)を用いて検討した。仕立て法、樹齢の異なる‘藤稔’3樹に対するストレプトマイシン(SM)200ppm水溶液の開花前処理について検討した。その結果、満開10日前までの花房湯漬処理で、95%以上の無核果率が得られた。さらに、GA25ppmとSM200ppmの混合液処理を‘藤稔’(満開6日前)と、‘ハニービーナス’(満開時)に花房浸漬することにより、95%以上の無核果率が得られた。同じく、満開時GA25ppm+SM200ppmを巨峰系4倍体品種(‘ダークリッジ’、‘紅義’、‘翠峰’、‘ハニーブラック’、‘巨峰’、‘伊豆錦’)について試したところ、‘紅義’、‘ダークリッジ’を除くすべての品種で95%以上の無核果率が得られた。結論として、本試験で用いた巨峰系4倍体品種については、満開時にGA25ppm+SM200ppm、満開10日-15日後にGA25ppm単用もしくはCPPUl0ppm水溶液との混合処理により、95%以上の無核化が達成され、商品性のある房が得られることが明らかとなった。

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