生産コストの計量 : ジェッソール地区の稲作農業者に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Measuring the Cost of Production : A Study on Rice Farmers in Jessore District

この論文をさがす

抄録

近年の土地所有にかかわらず米の生産量は増加したが、未だに中小規模の農業者は、生産量に伴って増加するコスト面で特に深刻な問題を抱えている。米が主作物である場合、生産の状態、異なる投入資本にかかるコスト、特徴のある投入資本の購入、および生産費に影響を及ぼす生産要素の供給先は直接農村の生計維持に影響を及ぼす。本研究では、バングラデシュ南西部ジェッソール地区における小規模(30)、中規模(23)、大規模(11)の3種類に分類される稲作農業者を研究対象とした。本研究の目的はボロ(boro)加剛を生産する稲作農業者の生活水準を高めるため、土地所有に基づいて生産コストの差異を計量することにある。本研究において、3種類に分類された稲作農業者の投入資本の総量において違いは見られなかったが、投入資本のコスト面において小規模と大規模、そして中規模と大規模な農業者の間においてかなり異なっていることが判明した。その結果、生産コストが影響しているという仮説は明らかになった。生産コストを増加させている理由は、中小規模の農業者の大部分が投入資本を現金より割高になるクレジットで購入しており、高利貸しに高い利子を支払っているからである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ