微量要素の葉面散布がキャベツの硝酸還元酵素活性と硝酸イオン濃度に及ぼす影響

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  • ビリョウ ヨウソ ノ ヨウメン サンプ ガ キャベツ ノ ショウサン カンゲン コウソ カッセイ ト ショウサン イオン ノウド ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

キャベツ栽培において、微量要素のモリブデン(Mo)、マンガン(Mn)、亜鉛(Zn)の葉面散布が、硝酸還元酵素(NR)活性と硝酸イオン濃度に及ぼす影響について検討した。1.幼植物への葉面散布により、NR活性は対照区より20-40%向上した。2.10月、2月及び6月収穫のいずれの収穫においても、結球期の葉面散布により、結球葉の硝酸イオン濃度は低下した。3.Moの葉面散布回数については、1回と3回でNR活性と硝酸イオン濃度に違いはみられなかった。4.Moの散布時期については、NR活性は、散布4日後が散布9日後より高かった。硝酸イオン濃度は、散布9日後が散布4日後より低かった。5.微量要素の葉面散布によりキャベツのNR活性は高まり、硝酸イオン濃度は低下することが明らかになった。6.NR活性を高めるMoの葉面散布の効果は、4日程度維持され、硝酸イオン濃度の低下には、収穫9日程度前までの散布が効果的と考えられる。

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