頭上灌水における散水ノズルの設置方法及び灌水量がキクの切り花品質に及ぼす影響

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  • ズジョウ カンスイ ニ オケル サンスイ ノズル ノ セッチ ホウホウ オヨビ カンスイリョウ ガ キク ノ キリバナ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

頭上灌水栽培において、散水ノズルの設置間隔、高さ及び散水の水圧が灌水の均一性に及ぼす影響、また1回当たりの灌水量が一輪ギクの切り花品質に及ぼす影響を調査した。1.頭上灌水は、べッド上に設置した散水ノズルから灌水する慣行法よりも灌水の均一性が高くなった。灌水装置は、水の落下点から上に60cm以上の所に4.8m間隔に設置したパイプに散水ノズルを2m間隔につけ、水を300kPaの水圧で通したときに灌水量が最も均一になった。2.頭上灌水により切り花ギクを栽培した場合、9月開花では週3回、1回につき10L/m2の灌水では過湿、5L/m2では灌水不足となり切り花品質が慣行より劣った。3月開花では週2回、1回につき10L/m2の灌水では切り花品質が慣行と同等以上となったが、5L/m2では灌水不足となり慣行より劣った。3.9月開花の10L/m2頭上灌水では過湿となったので、パーライトを10a当たり10m3土壌に混合したところ、切り花品質が向上し慣行と同等になった。

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