家屋解体現場における呈色試薬を用いたCCA処理木材の判別

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解体現場における呈色試薬を用いたCCA処理木材の判別方法を検討した。用いた4試薬のうち3試薬(PAN、クロムアズロールS、ジフェニルカルボノヒドラジド)は、CCA処理木材に対して良好な呈色を示した。これらの試薬は無処理材の場合にも現場の汚染により呈色を示したが、この影響は部材の一部を切り欠くか表面を削ることで防ぐことができた。また、これらの試薬はCCA以外の銅系薬剤で処理された木材に対しても同様の呈色を示すことが知られている。しかし、注入防腐処理木材のうち現在CCA処理木材が主要な廃棄木材と推定されることから、これらの試薬は解体現場におけるCCA処理木材の判別に有効と考えられる。

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  • 林産試験場報

    林産試験場報 20 (2), 29-36, 2006-07

    北海道立林産試験場

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