岡山県東部地区の小型定置網におけるクラゲ防除網について

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  • オカヤマケン トウブ チク ノ コガタ テイチアミ ニ オケル クラゲ ボウジョモウ ニ ツイテ

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説明

1.近年、ミズクラゲを主体としたクラゲ類が増大し、小型定置網に多大な漁業被害を与えているため、クラゲ防除網を考案し、その効果を調べた。2.定置網別にミズクラゲの入網状況をみると、湾奥部に比べ湾口部の方が傘径が大きく、バラツキが少なかった。3.ミズクラゲの成体が見られない時期に、クラゲ防除網が漁獲に及ぼす影響を調べた。防除網を設置した時は、設置しない時に比較し、漁獲尾数及び漁獲重量とも約8割程度に減少していた。4.ミズクラゲ成体の浮遊時期に、クラゲ防除網を設置し、クラゲの入網数と漁獲に及ぼす影響を調べた。防除網を設置した時では、設置しない時に比較してクラゲの入網数は約37%に減少し、漁獲尾数及び漁獲重量はそれぞれ約85%、約107%となった。5.今後、クラゲ防除網の設置に加えて、道網の目合拡大を組み合わせることが、どの程度クラゲ防除に有効なのかを調べる必要があると考えられた。

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