SSRマーカーによるナス品種鑑別法の開発
抄録
水ナスにおける科学的な表示裏付け技術を開発するため、在来系統および民間種苗業者の水ナスと、水ナス類似品種12種を5種類のSSRマーカーを用いてDNAシークエンサー、アガロースゲル電気泳動装置およびマイクロチップ電気泳動装置にてそれぞれ検定した。DNAシークエンサーによる検定では、3種類のマーカーを用いて12種が11集団に識別された。本法は識別能力が高く、自動分析のため手作業が少ない反面、検出時間が長く、機器・試薬が非常に高価であった。アガロースゲル電気泳動装置による検定では、4種類のマーカーを用いて12種が7集団に識別された。本法は識別能力が低く、手作業が多い反面、機器・試薬が非常に安価であった。マイクロチップ電気泳動装置による検定では、5種類のマーカーを用いることでDNAシークエンサーと同じ識別が可能であった。本法は識別能力が高く、検出時間も短かく、機器・試薬コストは前述2法の中間であった。
収録刊行物
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- 大阪府立食とみどりの総合技術センター研究報告 = Bulletin of Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture
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大阪府立食とみどりの総合技術センター研究報告 = Bulletin of Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture (42), 5-10, 2006-03
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813673323136
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- ISSN
- 13484397
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB